■掲示板に戻る■ ■過去ログ一覧に戻る■
過去ログ表示中

癌掲示板..>分子標的治療

1 名前: 名無しさん 投稿日:2002/09/24(火) 12:36
分子標的治療 の情報スレ。

 これまでに日本で発売、承認された分子標的治療薬には、
「ハーセプチン」「リツキサン」「グリベック」「イレッサ」の4剤。

 追加の情報ねがいます。

2 名前: 名無しさん 投稿日:2002/09/24(火) 12:37
画期的な分子標的治療薬 グリベックとハーセプチン
                                  国立がんセンター中央病院 西條長宏薬物療法部長

【特集・新薬開発最前線】がん治療の現状と課題
― がん治療の現況と課題について聞かせてください。
西條氏 がん治療には、局所療法(手術によるがん切除、放射線治療など)と全身療法(抗がん剤に
よる治療など)があります。局所療法は、いかに早期に、がんを発見、診断して切除するかが課題で
すが、この課題解決の努力は極限にきています。コストベネフィットを考慮すると、これ以上、検査の
精度を向上させることも困難であり、局所療法によって治癒する症例が今後、急激に増加することは
予測しにくい状況です。

 局所療法は、治癒率向上よりむしろ、縮小手術などによる機能的・美容的な面の向上に力を注い
でいくことになるでしょう。

 そこで、がん治癒率の向上のため、新しい治療法の開発が必要になっています。このなかには、
分子標的治療薬と呼ばれる抗がん剤が含まれます。

― 分子標的治療薬の現状と医療への寄与はどうですか。
西條氏 分子標的治療薬として、これまでに日本で発売、承認された薬剤には、「ハーセプチン」「リ
ツキサン」「グリベック」「イレッサ」の4剤があります。このうち真の分子標的治療薬はグリベックとハ
ーセプチンです。

 グリベックは、慢性骨髄性白血病の原因である遺伝子産物(=P210タンパク質)の機能を選択的に
抑制する薬剤として、バイオインフォマティクスの手法を駆使して創られたもので、理論通り臨床で
実際に有用性が証明された薬剤で、画期的なものです。

 臨床での効果として、グリベック単剤で治療された患者群は、慢性骨髄性白血病の標準治療であ
るシタラビン+インターフェロン併用療法を受けた患者群よりも、慢性骨髄性白血病の原因である遺
伝子そのものがゼロになる患者が有意に多いとともに、生存期間の延長が示されており、医療にも
画期的な効果をもたらしています。

― 望まれる真の分子標的治療薬とはなんでしょう。
西條氏 がんの発症や悪化に必須の遺伝子産物だけに選択的に作用する薬剤です。この意味で
真の分子標的治療薬といえる薬剤にはグリベックとハーセプチンがあります。

しかし、固形がんでは、がんの発症や悪化に必須の遺伝子産物はほとんど解明されていません。
従って、がんの発症や悪化に必須の遺伝子産物を解明する基礎研究を進展させることが不可欠で
す。

― 臨床試験体制についてはどう考えますか。
西條氏 製薬企業が薬剤の承認を得るために行う臨床試験である治験の質は、向上しました。

 しかし、高い質を確保している医師主導の臨床試験は、まだJCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)
の臨床試験以外ほとんどありません。GCPに準拠できる医師主導臨床試験の体制の構築が大きな
課題です。とくに国立の機関では、厳しい労働環境の非常勤職員ではなく、正職員として治験コーデ
ィネーターを採用できるかどうかが大きな課題になっています。
情報提供:Japan Medicine(株式会社じほう)
http://club.carenet.co.jp/jm/2002/09/0920_01.asp?SID=

3 名前: 名無しさん 投稿日:2003/07/09(水) 01:35
リツキサンて遺伝子組み換えなんですよね。
使われる方、そういうのは気になりませんか?

4 名前: トク 投稿日:2004/02/16(月) 18:08
主人が食道ガンと宣告され 1ヶ月半経ちました。あまりにも大きな
ガンの為抗がん剤で小さくしてそれから手術の予定でしたが 結局
ガンは小さくならず だんだん大きくなるばかりで 今日から 放射線
治療が始まりました。はたして 食道ガンにも分子標的治療は 有効なの
でしょうか?何処でも扱っていないようですが・・・どうしたら
いいのでしょうか?よろしくおねがいします。住所は千葉市です。

5 名前: 通りすがりの患者 投稿日:2004/02/17(火) 08:32
食道癌で分子標的薬を使える病院は自費ですが千葉市だと千葉健生
病院が使えると思います。その病院のI先生はそうした保険外の最新薬に
とてもお詳しいので一度相談されてみてはいかがでしょう。
確かあーびたっくすと言います。イレッサの仲間の薬だそうです。

6 名前: トク 投稿日:2004/02/23(月) 18:16
通リすがりの患者さんへ
早速 会いに行ってきました。いろいろ話しを聞いてくれて 
食道ガンに効く 薬を教えてもらい I先生の前向きな熱意を感じ
とても 元気をもらって 帰ってきました。
ありがとうございました。

7 名前: ゆみこ 投稿日:2004/02/24(火) 18:20
トクさんへ。私は乳癌ですが、あるHPから私もその先生に出会え
最新の治療法について教えて頂きました。そこで私はp53遺伝子薬
という遺伝子治療に賭けてみることにしました。
国内初というので不安はありますが、なによりもその先生の誠実で
パワフルさに感動してこの先生なら任せてみようと思いました。
お互い頑張りましょう。

8 名前: ぽっぽ 投稿日:2004/02/26(木) 17:08
ゆみこさん、こんにちわ。教えていただけますか?
p53遺伝子薬という治療は肺ガンには効果はないのでしょうか?

9 名前: トク 投稿日:2004/02/29(日) 18:27
ゆみこさんへ
ゆみこさんからのコメントを見て 改めてその先生の 誠実さを知らされ
私も任せてみようかな?とつくづく感じています。
今の主治医は 実績がないとか 副作用の問題とか 最新の治療法に
あまり意欲的では ないようですし それにあまり信頼関係も
なくなってきました。私も 憎きガンに対して頑張りますので
ゆみこさんも 頑張ってくださいネ。応援しています。

10 名前: 名無しさん 投稿日:2004/02/29(日) 22:45
血管新生阻害剤も分子標的薬なの?教えて

11 名前: まき 投稿日:2004/04/19(月) 00:30
母が脳腫瘍の悪性リンパ腫です。 分子標的治療を行っている病院を教えて下さい。長野在住なので関東にありませんか?

12 名前: フー子 投稿日:2004/05/15(土) 04:29
オーロラ阻害剤という薬が開発されているようですが、投与できる病院知りませんか?

13 名前: 名無しさん 投稿日:2004/05/16(日) 19:50
がん分子標的治療
 人間の持つ全遺伝情報(ヒトゲノム)の解読やバイオ技術の進歩によって、
がんの分子標的治療薬が登場した。

 慢性骨髄性白血病の経口薬「グリベック」や肺がん治療薬「イレッサ」が有名だが、
免疫がらみの「CTL(細胞障害性Tリンパ球)療法」や「抗体療法」の研究も進んでおり、
治療の枠組みが変わるほどの状況という。

 分子標的治療に詳しい上田龍三・名古屋市立大医学部付属病院長、
大学院医学研究科教授(臨床分子内科)らに聞いた。

 上田教授によると分子標的治療薬は、がん細胞に特異的な遺伝子やタンパク質などの分子を標的として
、その働きを制御し、がんを治す薬。

 慢性骨髄性白血病は、九番染色体の一部(Abl)と二二番染色体の一部(Bcr)が、
相互に入れ替わって(転座)いる。 

 この遺伝子異常によって作られる強力な酵素(チロシンキナーゼ)の作用が、同白血病を引き起こしている。

 グリベックは、がん細胞を際限なく増殖させるチロシンキナーゼを標的に活性を選択的に抑えて治す。
理論的に解明した分子を標的とした世界で初めての抗がん剤で、治療効果も優れ、
分子標的治療薬の一つのお手本という。

 従来の抗がん剤は、がん細胞と同時に、正常細胞にも作用し、有効性と副作用は表裏一体だった。
分子標的治療薬は、細胞増殖、細胞死(アポトーシス)、
転移などに関係するがん細胞に特徴的な分子を標的に開発されるため副作用はぐっと低減する。

 肺がん治療薬イレッサは、効き目も抜群だったが、副作用で亡くなる患者も相次いだ。
しかし、中村祐輔・東京大医科学研究所教授らのチームが、グリベックやイレッサを投薬する前に、
この薬が個々の患者に効くかどうかを調べる検査キットを開発。オーダーメード医療の先駆けとなった。

 グリベックやイレッサは化合物だが、抗体などの生物製剤も開発された。
現在、臨床で使われているのは悪性リンパ腫(しゅ)に対するリツキサン、
乳がんに対するハーセプチンで、わが国でも保険が適用される。
大腸がんに対するアバスチンは昨年、その効果が米国の癌(がん)治療学会で発表され脚光を浴びた。

 これらの分子標的薬は、従来の化学療法に加えて使用でき、いずれも化学療法単独に比べ平均生存期間も有意に延長している。

 上田教授、石田高司血液内科医師らは、成人T細胞白血病/リンパ腫(ATLL)に対する抗体医薬の開発に取り組んでいる。
標的は細胞の運動や機能に関係する化学物質の一つであるケモカインレセプター(CCR4)。

 新しい抗体改変技術でヒト型CCR4抗体を作り、マウスなどで効果を確認。
サルへの投与実験でも副作用はみられなかった、という。この抗体は、その働きから膠(こう)原病、
アトピー性皮膚炎、喘息(ぜんそく)など、がん以外の治療に応用できる可能性も期待されている。

 こうした基礎研究で、日本は世界をリードする力を持ちながら臨床試験の段階で欧米に大きな遅れをとってきた。
上田教授は「基礎から臨床への橋渡し研究(トランスレーショナルリサーチ=TR)の体制ができていない
ためだ。
本年度から第三次対がん十カ年総合戦略が始まった。産学官が協力し、TR元年にしたい」と話していた。

 (編集委員・五十川 仁達)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/ken/20040514/ftu_____ken_____001.shtml

14 名前: 名無しさん 投稿日:2004/05/16(日) 20:01
>>12
Auroraキナーゼ(オーロラ・キナーゼ)阻害剤「VX-680」
は、動物実験の段階のようですが・・・

http://www.bb-n.com/news7/news0402b/vrtx040223.html

15 名前: フー子 投稿日:2004/06/02(水) 22:09
ある外資系製薬会社の人から、人への投与が始まった旨を聞きました。動物実験ではAuroraキナーゼ阻害剤は副作用がすごく少ないとも聞きました。それ以上は教えてくれません。どこかで投与している話がありましたらどなたか教えてください。

16 名前: くみ 投稿日:2005/09/12(月) 11:58
自身が卵巣癌の末期です。近畿で分子標的治療をしている病院を探しています、誰かご存知ないでしょうか?

17 名前: とおりがかりのある患者◆PKCMob6A 投稿日:2005/09/14(水) 11:05
分子標的剤というのは、抗ガン剤の開発で(ある)がんの活動や増殖に必要な物質(分子)を想定し、その物質の活動を抑えるであろう候補物質を試験し、有効であったものを開発するという「薬の開発手法」からの分類です。
したがって、分子標的剤といっても「抗ガン剤」治療の一つです。(具体的には、イレッサ、ハーセプチンなどが当たります。)

分子標的的治療というのは意味がよくわかりません。
卵巣がんに対してイレッサ、ハーセプチンなどが有効なのかは知りませんが、(有効なものがあるとして)卵巣がんに○○という分子標的剤による治療をしている病院を探していますときかれないと回答はないと思います。
また、卵巣がんに対して有効な分子標的剤がわからないのでしたら、まず、その有無・薬の名前・できれば根拠(論文など)をまず調べられるのが先決でしょう。

18 名前: くみ 投稿日:2005/09/15(木) 17:25
とおりがかりのある患者さんへ、詳しく教えて頂いてありがとうございます。癌になって、去年の9月に余命一年と言われて一年がたってしまい、何かいい治療は無いものかとHPを観ていて見つけたのですが、勉強不足の為、有効な分子標的剤の調べ方がわかりません。ただ、抗癌剤でも癌だけに作用するから他の細胞を傷つけずに済むのかと思い安易に訊ねてみました。

19 名前: 通りがかりの一患者 投稿日:2005/09/15(木) 20:46
化学療法で有名な平岩医師のweb相談を見ましたら「卵巣癌に対しては、多種の抗癌剤が有効で、米国では標準として推奨されています。拙著『チャートでわかるがん治療マニュアル』を読まれたとのことですが、182頁にリストアップした通りです。」とのことです。
http://2nd-opinion.eee.ne.jp/ ID番号5987
『チャートでわかるがん治療マニュアル』をご覧になり、いままでに試されていない抗ガン剤を試されるのが王道でしょう。
できれば、この中に分子標的剤があればよいのですが。

20 名前: くみ 投稿日:2005/09/15(木) 22:21
通りがかりの一患者さんへ、こんばんは。早速のお返事、ご親切にありがとうございました。ご指導頂いた本を呼んで、勉強したいと思います。