がんの早期発見に威力を発揮【PET検査】

秘密厳守の郵送血液検査

癌掲示板..>B細胞型心臓原発

1 名前: ちきちき 投稿日:2011/06/17(金) 19:21
はじめまいして。
私はいま海外にすんでいます。
彼氏(日本人ではありません)の親族が
悪性リンパ腫B細胞非ホジキン型心臓原発と診断されました。

心臓原発はかなり珍しく10万人に1人とかのレベルらしいのです。

インターネットで悪性リンパ腫については色々調べたのですが、
心臓に出来ているということで、なにか普通とは違うことがあるのかというのが
気にかかっています。

直接お医者さんと話しているわけでもなく、言葉も外国語で専門用語を理解するのが難しくて、情報があいまいなので教えてください。

29歳女性で、父親とお兄さんも癌で亡くなっています。
心臓発作で運ばれて腫瘍が発見され、緊急外科手術をして取り除きました。
他の臓器に転移はしていないので、初期だと思われます。
卵巣にも腫瘍がありましたが、良性だったそうです。
今週から化学療法が始まりました。

そこで知りたいのが、
①心臓腫瘍の場合でも、他の場合と同様に化学療法と放射線療法をするのでしょうか。
特に、卵巣にも腫瘍があるので、癌化する恐れがあるように思ってしまいます。

②治療中に他の臓器に転移することもあるのでしょうか。

③未婚なのですが、不妊の可能性はどのくらいなのでしょうか。

④治療にかかる期間はどれくらいでしょうか。退院はどれくらいで出来ますか。


いきなりずけずけと色々質問してしまいましたが、お知恵を借りたくお願いします。


2 名前: しおから 投稿日:2011/06/17(金) 22:56
心臓原発のリンパ腫も、本当に稀な病態ですね。ところで、非ホジキンB細胞型では
約15種類の病型があります。病型が分からないことには何とも書けませんが、一応
分かる範囲で記します。

心臓の腫瘍を摘出して、病理検査の結果で確定されたのですね。B細胞型の日本人で
一番多いタイプは「びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫」です。
そこで質問のことですが、
1:心臓に放射線はかけられません。心機能障害の恐れがあるからです。
  そして化学療法ですが、先の「びまん性大細胞型」ではR-CHOP(アールチョップ)
  療法となります。抗がん剤4剤・ステロイド剤の頭文字からきています。
  この中のHは、アドリアシン(ドキソルビシン)といって副作用は、心筋障害に
  注意を要する抗がん剤です。悪性リンパ腫の他の病型・他の療法でも、この薬剤は
  頻繁に使われています。心臓原発・摘出となれば心臓の負荷を考慮して、薬剤は
  標準量ではなく減量が予想されます。卵巣の腫瘍が良性ならば、今は無視して
  リンパ腫の治療を先行するでしょう。

2:化学療法中は、不妊の可能性があります。男性では無精子症・貧精子症、女性では
  排卵・月経の停止です。しかし治療終了となり寛解後、めでたく妊娠され子宝に
  授かった方もいます。これは個人差・治療で行った薬剤の量・年齢・全身状態も
  あり様々かと思います。インフォームドコンセントが徹底した海外であれば、
  これは主治医よりリスクについて、患者さんに十分説明がなされていると思います。

3:例えばR-CHOP療法でしたら、1回点滴治療をすると3週間は休薬期間となります。
  1回を1コースと数え、そのサイクルの繰り返しで6~8コースはするでしょう。
  ステージ1でしたらその半分3~4コース後に放射線かと思いますが、心臓には
  放射線はかけないと思いますので、先ほどの回数が予想されます。
  1~2コースで副作用の出方の観察、そして全身状態が良ければ退院となり、あとは
  3週間に1回の外来通院治療となります。6~8コースをすれば、約半年の長い
  治療となります。悪性リンパ腫の化学療法は、病型により2週間に1回の治療も
  ありますが、非ホジキンの初回化学療法は3週間に1回が多いです。
  これは日本での標準療法ですが、外国でもそう変わらないと思います。
  新薬の臨床試験・承認は欧米の方が勝っていますので、日本での治療もそれに
  準じているからです。

以上、分かる範囲で記しました。参考になれば、下記もごらんください。
「血液・リンパ」の項です↓
http://ganjoho.ncc.go.jp/public/cancer/index.html
あとこちらも↓
http://www.pal-project.net/documents/



3 名前: ちきちき 投稿日:2011/06/18(土) 02:20
>しおからさん

とても丁寧なご回答ありがとうございます!
誰か相談に乗っていただけるというのはとても心強いですね。
ご回答本当に嬉しかったです。

まず、住んでいるところは欧米ではなく北アフリカです。
医療の質は欧州並みに高いそうですが、気にかかるのは衛生状態です。
化学療法をすると免疫力が低下するので、
無菌室に入るというようなイメージだったのですが、
医療の質は高いとはいえ、衛生状態は日本に比べてとても低いと思います。

しおからさんのお話ですと、化学療法は通院治療になるとのことですが、
免疫力が低下していても外来治療になるのですか?

インターネットの論文を読んでいると、心臓腫瘍を外科処置で摘出しているので、
一般的に全身状態はあまりよくないと書いてありました。
彼女の場合は、5/24に手術をし今週から化学療法が始まりました。
全身状態はかなり回復したようですが、
もちろん直後は絶対安静というかんじでした。
この場合も、予後不良因子に影響するのでしょうか。


また、放射線治療は腫瘍を小さくしたり消したりするために行われるのかな、
と理解していましたが、手術で摘出してしまった場合、
化学療法は寛解を目的に行われると考えていいでしょうか。

矢継ぎ早に質問してしまって、本当にすみません。
心臓の場合放射線はかけられないので抗がん剤治療になるが、
副作用を考慮すると薬の量を減量し、
長期間のクールにて治療となる可能性が高いというかんじでしょうか。

リンク貼ってくださったサイトも、今から帰ってじっくり見ます!




4 名前: しおから 投稿日:2011/06/19(日) 02:04
悪性リンパ腫の通常の化学療法では、無菌室に入ることはまずありません。
ただし自家移植・同種移植に向け、事前の超大量化学療法(移植前処置)・移植実施・
生着(せいちゃく)後の各血球(白血球・血小板・赤血球)が回復するまでが、
無菌室です。前処置では、白血球を0状態にします。

日本の場合は、全身状態が良ければほとんどが通院治療です。なぜなら1回治療後は、
3週間は休薬期間ですので病院にいても「ヒマ」なのです。それ以上に経営上、ベッドの
回転をよくしなければなりません(これは余談ですが)。
化学療法での骨髄抑制(各血球減少)は、大なり小なりおきます。ここで問題となるのは、
白血球(好中球)の減少ですね。赤血球・血小板での極度な減少があれば輸血します。
(通院治療の患者さんは、まず輸血するほどではありません)

感染症に注意すべきは白血球の減少です。しかし白血球は輸血できません。白血球を輸血
したら大変な自体が起こります。それであらかじめ白血球が極端に落ちると予想される
患者さんには、注射を打ちます。顆粒球コロニー刺激因子製剤といわれているもので、
略語でG-CSF(granulocyte-colony stimulating factor)といいます。
薬品メーカーにより、グラン・ノイアップ・ノイトロジンなどがあります。
この薬剤は、骨髄中で好中球のもとになる細胞の増殖をさかんにするとともに、好中球の
働きを強める作用があります。いわば白血球をあげる注射薬です。
3週間の休薬期間中、連日・1週間~10日連日など、いろいろ患者さんの血球状態により
変わります。皮下注射のたった10秒ほどで終わるものですが、そのためにだけ病院に
通います。

悪性リンパ腫は血液疾患ですから、腫瘍を摘出して終わりではありません。
腫瘍を摘出したところで、リンパ腫細胞はリンパ管・血液に残っています。
心臓の腫瘍は、生検・病理検査のための摘出です。例えば私の場合ですと、腋窩・鎖骨・肺・
肝臓に腫瘍がありステージIVでした。体に負担のない生検部位は腋窩です。
その腋窩のしこりの一部を採取して確定診断です。内蔵の腫瘍はそのままいじっていません。
リンパ腫の化学療法は全身療法です。抗がん剤が血流に乗って全身に行き渡ります。
抗がん剤が効けば、肺も肝臓の腫瘍も跡形もなく消失します。

心臓の原発は、予後不良因子になるかもしれませんね。もしアドリアシン(ドキソルビシン)
を使う化学療法では、心筋障害の副作用があるのです。もちろん医師は慎重投与するでしょう、

悪性リンパ腫の化学療法は多剤併用療法といって、抗がん剤4~5剤での治療です。
標準療法では体力の限界ぎりぎりの量を使い、一気にがん細胞を叩きます。しかし減量療法
だからといって、通常8コースのところを10コース・15コースはやりません。
減量で弱い(体にやさしい)治療では完全に叩くより、進行を止めるといった治療かなと
思います。それより同じ薬剤を何時までも続けると、耐性がついて効果はありません。
その時は抗がん剤の組み合わせを変えます。

なにか長文になってしまいました。またアフリカの事情は分かりませんので申し訳ございません。





5 名前: ちきちき 投稿日:2011/06/19(日) 02:48
しおからさん

ご丁寧なご回答、本当にありがとうございます。
今まで色々なサイトを見ましたが、
しおからさんのご回答は本当にわかりやすくて参考になります!

抗がん剤治療が、外来でも大丈夫だということがよくわかりました。
この国の場合でも、普通でもすぐにベッドを追い出されるので、
生活に支障が出ないようなら、退院して治療ということになる気がします。

白血球が減少するということは、免疫力が弱まるということはなんとなくわかりました。
その場合、日常生活ではどのようなことに不自由が起きますか?
心臓腫瘍摘出で全身状態が通常よりよくない場合、副作用は起きやすいのでしょうか。

化学療法は全身治療なのですね。知りませんでした。
ということは、心臓の腫瘍は摘出したけど、まだがん細胞は増殖していくので、
それを食い止めるために化学療法をする、ということですね。
腫瘍が摘出されているので、何を持って寛解とするのかというのが疑問でした。
減量して治療した場合、やはり再発する恐れは高いということですよね。
ただその場合は、不妊の心配は少なくなるのかな、と思いました。

しおからさんはステージⅣだったんですね。
とても詳しくて的確なので、医療関係の方かと思っていました。
矢継ぎ早に質問してしまって、無神経なことをお聞きしていたらすみません。



6 名前: しおから 投稿日:2011/06/20(月) 00:23
>>5 ちきちきさん
通院治療となった場合、主治医・看護師より日常生活での注意点は、患者さん
ご本人に伝えられると思います。
化学療法中は、骨髄抑制で免疫力が弱っています。細菌・ウイルスの感染には
要注意です。
私が言われたのは、「感染源に近づかない・触れない」です。
人混みは避ける。公共交通機関を利用の際はマスク必携。庭木の土いじりは
避ける。ペットとのスキンシップは避ける。食事面では、できるだけ生ものは
避ける・手洗い、うがいの励行(口の中を清潔に)などです。
体の抵抗力が弱い、乳児・高齢者の方と同じ状態でしょうか。

副作用はとても個人差があるものです。よく言われるのが脱毛・吐き気・
味覚異常・嗅覚過敏・手足のしびれ(知覚異常)・色素沈着などです。
これらは抗がん剤によって、正常細胞にもダメージを与えるためですね。
味覚異常:味が分かりません。それでついつい、醤油をかけすぎたりでした。
嗅覚過敏:ふだん良い匂いであるはずの石けん・シャンプー・香水、それと
     温かいご飯の匂いでムカムカしていました。
     (血液内科の看護師さんは、香水をつけていませんでした)
知覚異常:手先が腫れぼったくピリピリ、物の熱い・冷たい感覚が鈍くなります。
     ヤケドに注意です。
色素沈着:手・足の爪が、根元から黒く変色です。爪は成長しますが、デコボコ
     になりました。手足に茶色のシミ(斑点)が出ました。
脱 毛 :脱毛については完全脱毛は免れましたが、髪を洗うたび洗面器に浮いて
     くる髪の毛にショック!
便 秘 :これは意外な盲点でした。腸の蠕動運動が抑制されます。化学療法
     1、2回目が要注意です。とにかくマメに水分を多く摂ることを学びました。
     老廃物・死滅した細胞をどんどん尿として排出することが肝心です。

食事は吐き気があっても、喉ゴシの良いものをバランス良く摂取がいいでしょうね。
消化器の状態に問題なければ、悪性リンパ腫では食事制限はありません。
通院治療の患者さんでは、半日の点滴が終わるとあとは休薬期間ですから、その間は
仕事をされている方が多いです。黙っていれば周りの人も気づかないかもしれませんね。
でも、髪の毛がスカスカ状態ではバレるかな?

もう3年前のことですが、最近は「再発」の言葉も忘れることが多く、のんきに暮らして
います。経過観察あと2年、とにかく「治癒」という言葉を勝ち取りたいです。
でももう一度、「化学療法を」と言われたら「イヤ」です(〃^υ^〃)


7 名前: ちきちき 投稿日:2011/06/20(月) 05:09
しおからさん

本当に毎回ご丁寧なご回答ありがとうございます。
少し、気持ちが落ち着いてきました。
病名を聞いて気が滅入っていましたが、
きちんとした情報ときちんとした治療で注意していけそうだな、と思いました。

差し支えなければお聞きしたいのですが、
3年前からいまも病気によって不自由してしまったことはありますか。
(副作用の影響なども含めて未婚女性なので、今後の生活するうえでもし不自由があれば、
そういったことも考えないといけないのかなと思っています。
たとえば、インターネットの情報を見ると、
治療後2年間は子供を作らないほうがいいといったようなことが書いてあって気になりました。

きれいな空気のところで注意して生活していれば、
人と会ったりするのも問題なさそうですね。
しおからさんは、3年前に治療なさったんですね。
病は気からともいうし、のんきに暮らせるくらいがいいですよね。


8 名前: しおから 投稿日:2011/06/20(月) 22:49
>>7 ちきちきさん
未婚であれば、将来のことも心配ですね。私は寛解後、健康な人と
変わりなく普通に仕事もして、普通に生活もしています。子どもも
二人います。性機能障害については説明がありましたが、それほど
深くは考えていませんでした。
http://ganjoho.ncc.go.jp/public/dia_tre/attention/chemotherapy/side_effect/sexual_dysfunction.html

従って、まずはリンパ腫を治すことに第一優先に考えていました。
通常の化学療法では、治療終了後は性機能が回復する確率は高いと
思います。
「今ある命を将来につなげ、健康な体に戻す」
これがいま一番必要なことと思います。

9 名前: ちきちき 投稿日:2011/06/21(火) 01:24
>しおからさん

何度もお返事ありがとうございます。
確かに、まずはリンパ腫のほうに専念するというのが正しいんだと思います。

焦ってもよくないのはわかるのですが、
化学療法に約半年、そこからさらに生殖機能回復までに時間がかかるということで、
もやもやした気持ちが続くのかなぁと思うと気が落ち込んでしまいそうになります。

しおからさんの仰るとおり、とにかくリンパ腫に専念して、
気持ちを切り替えなくては、と思います。
ご丁寧にご回答ありがとうございました!
また質問してしまうかもしれませんが、宜しくお願いいたします。

10 名前: <削除> 投稿日:2012/05/01(火) 13:01
<削除>


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