■掲示板に戻る■ ■過去ログ一覧に戻る■
過去ログ表示中

癌掲示板..>皮膚がん

1 名前: 名無しさん@癌掲示板 投稿日:2002/06/13(木) 05:47
悪性黒色腫をはじめとする、
皮膚がんの情報交換の場。

 情報交換しましょう。

2 名前: 日経産業新聞 投稿日:2002/06/13(木) 05:49
協和発酵、米で抗がん剤の臨床試験開始・悪性黒色腫治療に効果

協和発酵は皮膚がんの一種である悪性黒色腫の治療に効果がある
抗がん剤の臨床試験を米国で開始した。免疫反応を利用し、
がん細胞だけを狙って攻撃する性質を持たせたモノクローナル抗体と呼ばれる医薬品。
2007年ごろの承認申請を目指し、試験結果を見ながら欧州でも開発する。
 米国で開発を始めたのは「KW―2871」。
悪性黒色腫の細胞表面に多く発現すると言われる「GD3」という物質に結合し、
体内の免疫反応に従ってがん細胞を狙い撃ちする効果がある。
正常な細胞を攻撃しないため、既存の抗がん剤より副作用が少ないという。

 悪性黒色腫は白色人種に多いため、欧米での開発を優先している。
豪州で健康な人を対象にした第一相臨床試験を実施したところ、
効果の持続性が高く副作用が少ないことを確認、
米国でも米食品医薬品局に臨床試験の承認を申請していた。
[2002/6/11 日経産業新聞]

http://health.nikkei.co.jp/news/med/medCh.cfm?id=20020610eimi171010

3 名前: ドッジボール猫 投稿日:2002/06/13(木) 22:22
東京大学細胞工学研究分
悪性黒色腫に対するHLA拘束性エピトープペプチドを用いた腫瘍特異的
ワクチン療法
(第I相)
悪性黒色腫はいわゆる「たちの悪い」がんと考えられていますが、
免疫療法も良く効くがんとして知られています。最近、免疫学の
進歩により免疫療法が効くしくみがわかってきました。つまり、
ヒトの体の中にもがんを攻撃・破壊するリンパ球(細胞障害性T
細胞と呼びます)があることが証明され、このリンパ球は、ある
きまったHLA(白血球の型のことで、血液型みたいなもの)とがん
に多く発現している小さいペプチド(タンパク質の小さいもの)
を認識し、増殖することが分かってきました。そこで、このペプ
チドを患者さんに投与することで、がんを攻撃・破壊するリンパ
球を育て、がんの治療につなげようとする新しい治療法が欧米を
中心に世界各地で試みられています。私たちは「悪性黒色腫に対
するHLA拘束性エピトープペプチドを用いた腫瘍特異的ワクチン
療法」を考案しました。
この試験は、ワクチン療法です。ワクチン療法とは、がんに対す
る免疫を高めるものを患者さんに投与し、身体のなかで、がん細
胞の増殖を阻止、破壊する免疫機能を高めることです。このワク
チンはペプチドと呼ばれるタンパク質の小さな断片をワクチン作
用を補助する薬剤と一緒に投与するものです。次の2つの理由から
この試験で用いるペプチドを選びました。一番目はgp100と呼ばれ
る蛋白があなたのがん細胞に多く存在しているからです。二番目
には、がんを破壊する免疫細胞がgp100を認識することがわかって
きているからです。この小さなペプチドがHLAという入れ物に入っ
たかたちで、がんを破壊する免疫細胞を活性化すると考えられて

います。


この試験への参加できる条件は次の4つの重要な基準があります。
1. 患者さんが他の重い病気にかかっておられず、全身状態が安
定していること。
2. 患者さんのがんが、悪性黒色腫(メラノーマ)であること。また、生存期間を延長することが正しく証明された治療法の選択がたいへん難しくなっていること。
3. このワクチンで治療を受けた際に免疫システムが反応できる
HLA-A*0201かHLA-A*2402(HLA型の一種)を持っていること。
4. ご本人自身がこの臨床試験を理解され、その上で希望され、
文書でご同意の意志を示されること。
以上の条件を満たしたうえで、適格かどうかを第3者機関で客観
的に判定します。


一方、このワクチンに用いるペプチドはいまだ人体に投与された
ことはありません。したがって、副作用が起きるか否かもわかっ
ていません。過去に別のがん細胞の蛋白から得られたよく似たペ
プチドが使われたことがありますが、その際は白斑(皮膚の色が
抜け白くなる)、注射部位の発赤、発熱、悪寒、頭痛、局所の不
快感などが発生したと報告されていますが、いずれも重篤な副作
用ではありませんでした。しかしながら、今回は全く新規の治療
ですから予知不能な副作用がおきないとも限りません。もしこの
ような副作用が生じた場合には、できるだけ速やかに最善の処置
をいたします。
2001年3月、東京大学医科学研究所倫理委員会の承認を頂き、現在
適格患者さんを募っているところです。



4 名前: あったよ 投稿日:2002/10/03(木) 03:23
皮膚がん免疫療法成功
◆エイズの治療にも期待

 免疫機能を強化し、がんを異物として攻撃させる免疫療法によって、
皮膚がん患者の腫瘍(しゅよう)を小さくすることに米国立がん研究所(NCI)のグループが成功した。
ほかのがんやエイズの治療にも有効なのではないかと期待されている。
 NCIのスティーブン・ローゼンバーグ博士らは、
通常の抗がん剤治療では効果が上がらなかった皮膚がんの一種「メラノーマ」の
患者13人に独自に改良した免疫療法を実施した。
 同博士らはまず、患者のがん細胞と免疫細胞(T細胞)を取って一緒に培養し、T細胞を約1000倍に増やした。
T細胞は、この患者のがん細胞を「異物」と識別し、攻撃できる。
 このT細胞を、増殖効果のある特殊な物質と共に体内に入れた結果、13人の患者のうち2人は、
7―8か月後に95%以上の腫瘍が消えた。このほかにも8人は腫瘍が小さくなる効果があったという。
この成果は米科学誌「サイエンス」に掲載された。
 (ワシントン・館林 牧子)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20021001so14.htm